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hacomono CTOによる2022の振り返り

hacomono CTOのまこ(@macococo)です
今年最後のテックブログでは、2022年の hacomono の開発組織を振り返りたいと思います。

ちなみに昨年の振り返りはこちら

開発組織の変化

2021年末の段階では、正社員が15名ほどの組織でした。当時の課題は、私自身が開発も担当しており、CTO という役割以上に開発チームのリーダーとして開発の中心に居たことと、私自身が開発に多くの時間を割けられずにボトルネックになってしまっていたことでした。2022年からはチームを分け、3月のB調達を経て採用が強化されたことで、チームもメンバーも大きく成長する年になりました。 (コードを書ける時間が減ったのは悲しいですが。。)

非常にありがたいことに、今年も多数の優秀かつバリュー体現の高いメンバーにJoinいただき、プロダクト組織全体で48名と約3倍の組織に成長しました。業務委託・アルバイトの方も含めると全体で70名ほどの規模感になります。

特に今年は、以下のようなこれまで hacomono には不在だったポジションのメンバーに入社いただけたことで、より専門性の高いメンバーによる役割分担が進んだ年でもありました。デザイナーがこれまで不在だったことは採用面談の中でも結構驚かれます。

  • VP of Product
  • EM
  • CRE
  • PMM
  • UX ライター
  • モバイルエンジニア
  • UI/UX デザイナー

また、hacomono は全社的にフルリモートで業務を行っていますが、メンバーの居住地も6都道府県 → 11都道府県と、北から南に大きく広がっていきました。
今年は大阪支社 (WeWork) もできたので、関西方面のメンバーで大阪支社に集まるといったコミュニケーションも増えてきました。

<緑が今年入社、グレーが昨年から在籍されている人がいる地域>

このグラフは Jira のイシュー完了件数を月別で集計したものです。チーム毎にイシューの粒度も変わるので参考程度ではありますが、組織全体が解決に進んだイシューの総量が3倍以上となっているなど、開発組織全体がより強化されていることが伺えます。(もちろんメンバーの努力のおかげです!)

事業・組織の拡大に伴う成長痛

一方で、急激に事業と組織が拡大するとその分の成長痛もあります。

例えば、hacomono は Vertical SaaS なので開発する上でも業界・製品知識が多く求められますが、新しく入ったメンバーにとってはキャッチアップが難しい面が多く、ドキュメントやオンボーディングコンテンツの整備などの課題も見えてきました。難しい課題への対処が既存メンバーに集中してしまい、メンバー間でよりドメイン知識の差が広がってしまうなど悩ましい問題も起きています。新しいメンバーが早期に活躍いただくために、フルリモートにおけるチームコミュニケーションはまだまだ課題感があります。

また、事業の拡大に伴いインシデントの数も増えてきており、対応に追われるシーンも増えてきました。hacomoono は B2B2C のサービスであり、インシデントによって hacomono をご契約いただいているお客様・店舗スタッフだけでなく、予約などで利用いただいているエンドユーザー様にもご迷惑をお掛けしてしまうことになります。改めて業界におけるインフラとも言えるサービスを提供させていただいているということを認識して、プロセス・マインド両面の改善に取り組んでいく必要があることを痛感しています。

社内でよく例えに使われるワンピースで唐突に例えますと…これまではゴーイングメリー号という今までの体制・仕組みを修繕しながら全力で走り続けて来ましたが、来年からのさらなる組織のスケールに向けて、これまでの当たり前を見直し、より多くのメンバーが乗り込むサウザンドサニー号を作るようなのイメージで体制・仕組みを見直していく必要があるフェーズと考えています。

打ち手の1つとして、今年は Engineering Office というチームの立ち上げを進めていたりしました。詳細はこちらの記事をぜひご覧ください。来年もさらに加速させていき、一歩ずつ改善できる開発組織を目指していきます。

個人としての振り返り

私個人の今年のテーマは、CTO としての時間の使い方でした。

昨年までは自分が全方位に入り込む・巻き取るようなスタイルで、今何に注力すべきか・どこまでを自分でやるべきかの線引ができておらず、毎日遅くまで仕事をこなして家族との時間も作れていない状況でした。そんな中、2月頃からコーチングを受けさせていただき、このテーマについて自分なりに整理をしながら、経営メンバーとしての自分、CTO としての自分、エンジニアとしての自分の時間の使い方をコーチと一緒にチューニングしてきました。
※ hacomono ではリーダー層以上のメンバーにコーチングを受けられる制度があります

私個人としては、創業者 CTO ということもあり、プロダクトそのものにもコミットできる体制がより個人としてもバリューが出せるのでは、と考えています。今年はそれぞれの専門性を持ったプロフェッショナルな仲間に全力で頼り権限移譲を進めていきましたが、来年もそこは継続し、現在のメンバーの自律性あふれる雰囲気を維持しつつ、体制強化や仕組み化をさらに進め、経営重要課題に直結する領域の開発面にもコミットしていきたいと考えています。

他にはデブサミ2022に登壇するなど、社外イベントでの登壇の機会を多数頂戴し、外部への発信が増えた年でもありました。hacomonoは、フィットネス業界では知られていても残念ながら世の中のエンジニア/デザイナー/PM/QAの方々からの認知は非常に低い状況です。直近テックブログの投稿を活発化させるなど、認知拡大に向けた動きも少しずつ始まっていますが、来年からはさらなる認知拡大にも注力して、少しづつ hacomono に対して興味を持っていただける方を増やしていければと思います。

2023年に向けて

今年もお世話になった皆様、大変ありがとうございました!

人数もチームも増えてきましたが、まだまだ組織として完成されておらず、各チームが試行錯誤しながら開発プロセス含めあらゆるものを改善している状況です。

来年以降もさらに組織が拡大していき新しいチャレンジも増えていくと思います。ぜひご興味ある方はカジュアル面談だけでもご応募いただければと思います。

それでは皆様よいお年を!

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