hacomono スクール開発チームに所属するせっちゃん(森山)です。
各社でスクラムイベントを採用されていると思います。
弊チームでも採用しているのですが、運用する上で少しカスタマイズしているのでイベント毎に紹介し、参考いただければと思います。
要約
- デイリースクラムは喋るコンテンツを増やした
- プランニングは2ptを使わない
- レトロスペクティブはブレスト形式も良さそう
実施しているイベントと概要
0. 前提
各イベントは下記時間で運用しています。
- スプリントの期間は2週間
- デイリースクラムは毎日30分
- リファインメント、プランニングは毎週1時間
- スプリントレビューは都度実施
- レトロスペクティブは1スプリント中に1時間
1. デイリースクラム
弊チームでは毎朝に実施しているので、朝会とも呼んでいます。
毎朝各自のタスク進捗をチーム内で共有しつつ、見積もったポイントとのブレを確認しています。
主に話す内容は以下3点です。
- 前日の作業内容、当日の作業予定といった進捗共有
- 作業をすすめる上でブロックになっている、困っている事柄
- マイトピック
毎朝チーム内に共有するため喋るのですが、作業報告だけだと
「昨日はxxって作業をしました。完了したので、今日はooの作業をします」
の二言で終わってしまうため、あえて喋るコンテンツを増やしています。
→ お通夜みたいな朝会は嫌だという理由もあります。
特にマイトピックはチームメンバーのプライベートや、新たな発見が垣間見えるので好評ですw
2. リファインメント
バックログを見ながら優先順位を決めたり、issue内容の認識をあわせるイベントです。
弊チームではイベント実施前に、PdMの方が各issueに概要と実現したいことをまとめてくださっているので、それを元にチームでやいのやいの会話しています。
また、エンジニアの方でもイベント実施前に、バックログを眺めながらPdMに質問したい事項を作るという運用をしています。
プロジェクトはJiraで管理しているので、フラグを利用して質問の有無をひと目で確認できるようにしています。
確認事項が多くなると、バックログがフラグまみれになりますw
3. プランニング
プランニングポーカーを行うイベントです。
リファインメントが完了して詳細までつめれたものを見積もります。
フィボナッチ数列を使い、各issueのポイントを決めていきます。ただ、 1
、2
、3
の選択肢は悩むことが多くなるという理由で、 2
をあえて使用していません。 1
or 3
に選択肢が絞られていると、スパッと決まる印象を受けます。
プランニングポーカーでは https://hatjitsu.toolforge.org/ を使わせていただいています。
4. スプリントレビュー
毎日特定の時間帯に時間を設定して、実装できたものから都度実施する形式でスプリントレビューを行っているのですが、今現在チームの課題にもなっています。
個人個人が実装したものを持ち込むので、チーム全体のナレッジになりにくくなっており、イベント自体の改善を進めている最中です。
5. ふりかえり
俗に言うところのレトロスペクティブです。
外部から見た際に、この単語が指すイベント内容がわかりにくいため、弊チームでは「ふりかえり」と呼んでいます。
以前はよくあるKPTの形式をとっていましたが、方式を変えました。
- チーム課題に関して各自が思ったことを記載するブレストを実施
- 出た意見を元に次のTRYを決める
というやり方で運用しています。
それぞれKPTの項目がでないのではないかな?と思っていたのですが、 - 思ったことを遠慮なく記載すること
- 個人攻撃はNG
のルールを遵守することで、KPT運用していた頃よりもKeep、Problem、Tryが見えるようになった印象をうけます。
現状の課題点はTryが溜まりまくっているので、改善が追いつかないところですね。。。
まとめ
個人的にはデイリースクラムで喋るコンテンツが増えたことで、チーム内の雰囲気がよりよくなった様に思います。
結果として振り返りで個人個人の意見が多くでているなという印象です。
ご参考になれば幸いです。