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QAチーム立ち上げ期〜振り返りと今

hacomonoで開発チームに所属しております、塩濱です。(社内では、はまちゃんと呼ばれております。@hcmn_hama
最近はQAエンジニアとしてQAチームの全体管理〜自動化までをメインに動いています。
(絶賛一緒に自動化に取り組んでいただける方を募集中です!)

本記事は22年の年末(12月)でエンジニア→QAエンジニアに軸を置き換え動き始めてから1年が経過したので、その際に振り返ってみた内容となります。

1年前と変えたこと、変わったこと

チーム構成

21年の12月、プロダクトの開発からQAエンジニアとして軸を置き換え、正社員のQAエンジニアが私1人、業務委託で参画していただいているQAエンジニアは3名で、チーム発足時は4名のチームでした。 それが現在は、正社員のQAエンジニアが私含めて3名、業務委託で参画していただいている方は全部で8名で、総勢11名のチームとなりました。
(11名全員で一緒に動いていくというよりは、メンバーそれぞれが開発の4チームに入りこんで品質保証の向上に尽力しています)

リリースフロー

当時、スプリントリリースというサイクル自体は動いていましたが スクラム導入期ということもあり、 どのタイミングで次スプリントを開始して、などプランニング含めあまりうまくは走っておらず、 とにかく出したいものをなんでもQAに回すといった形だったのでQAチームとしての負荷は高かった印象です。

また、チケット管理自体も煩雑だったので、 どれがいつのリリースの対象となるのかもJira上で管理しづらかったのが走り出し初期でした。

QAが必要なものがQAされずにリリースされるリスクをはらんだ状態でした。

今はQA対象のチケットがわかりづらい問題を解消すべく、 リリースバージョンのラベル管理、QA実施が必要かのラベル管理などを改善しています。
当初はQAチーム主体でラベル管理を行なっていましたが、開発チーム全体のルールとして周知され管理されるようにもなりました。

また、xxdayリリースに向けたプランニングを各チームの代表者と実施し、どの程度の分量がxxdayリリースに乗ってくるのかを担当者以外も把握できるようになり
QAとしての工数がどうなるか、という点も出せるようになっています。
(最近はもっと定量的に測りたいので、QAチーム内でも別で見積もりのプランニング、ポイント付けなどを実施し、スクラムを取り入れて動き始めました)

設計レビューなどにもQAの担当者をアサインし、仕様検討段階から不明点を洗い出したり、UIの指摘や確認なども行いやすい状態となりました。

分析

今までは不具合チケットはJiraを用いて起票していましたが、それがどこで発生したものなのか、など統計的にまとめられるラベル付けなどを行なっていませんでした。

よって、今までの不具合チケットから把握できる情報は件数のみで、どこでどのような不具合が、の部分についてはチケット詳細を一つずつ見るという方法しかありませんでした。

なので、まず不具合の分類分けとして4つの区分に分けました。

<仕様考慮不備>
■ 追加した機能において、あるべき箇所に機能が不足していたもの
■ ソース調査不足や実装前に仕様を検討する段階で気付けたもの
■ そもそも仕様の認識のズレが原因だったもの

<機能不備>
■ 追加した機能における不具合
・サーバーエラーが発生する
・ 条件を満たした状態でボタンを押下しても遷移しない など…

<デグレ>
■ 不具合を修正した場合などに、それまで動作していたものが動かなくなってしまった

<デザイン不備>
■ UI指摘
・ ラベルがおかしい
・ 枠がずれている
・ 文字数超過でのUI崩れ など…

次に、どこで発生したものなのかを分かるようにラベル付けも実施しました。
(例えば、商品の設定時に起きた不具合は、該当機能の名称を入れようにしました。この場合だと商品とラベルを入れておく)

Jiraを使用するようになってから、おおよそ1年だったので1年分の不具合チケットの分類分けや発生箇所のラベル付けを実施し統計データを出すことができるようになりました。

※画像は単なるイメージ(実在するデータではないです)

現在では、大きなリリースが完了した際には、今回のリリースに伴って検出された不具合の件数、上記の分類分けのグラフ、
また起票したチケットの改修率なども組み合わせて、QAチーム内でも振り返りのKPTを実施し、それらを合わせたレポートを展開するように動き始めています。

自動化の導入と推進

自動化の方も1年前と今と比べると大きく変わっている部分ではありますが、 今回の記事では省き、また次回自動化もメインとして書いていきたいと思います。

まとめ

改めて、2022年を振り返ってみて、協力していただいている業務委託の方々や、開発チームの方々、全員の協力があって、今の形のQAチームになったのだと思いました。

特にQAとして軸を置き換えて動き始めてから、他社のQAエンジニアの方にコンタクトを取り、社内での取り組みについてヒアリングさせていただいたりと社内外に関わらず、助けられた1年だったなと思います。

これからも良いなと思ったことは、どんどん取り入れていける、柔軟なQAチームでありたいなと思います。


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