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開発チームで星取表を作ってみた

こんにちは、hacomonoの機能開発チームのたつです。
hacomonoでは機能開発チームのマネージメントや開発全体のこぼれ球を拾ったり、開発者体験を向上していくために施策を実施したり、プロダクト開発をしていたりといろいろしています。

今回は弊社CTOのまこさんが以前に発信した「チームの成長・カルチャーにコミットするエンジニアリングオフィスチーム立ち上げの話」の具体策として『開発チーム星取表』をみんなで作成しましたので、その紹介をしていきたいと思います!

して、開発チーム星取表とは?🤔

「星取表」だけでググりますと、相撲の星取表が一面を占めますので、「星取表 開発」と調べてみますと、各社さん星取表を作成しているのがわかります。

画像からも拾えるように、端的に言うと「メンバー各自のスキルマップ」です。
今回はその背景を兼ねて、どのようなツールで、どのように作っていったのかをご説明しようと思います。

星取表をつくろうと思った背景

hacomonoの開発メンバーはただいま毎月新メンバーが迎え入れることができるほど、順調に拡大しております(ありがとうございます!)
しかし、その一方で少しずつ下記のような課題がちらほら見えてくるようになりました。


  • メンバーが成長できているか見えづらくなってきている(自他共に含めて)
  • ある特定分野について誰が聞いていいかわからない
  • 開発組織全体としてどの部分に強みがあって、どの部分が弱点なのかわかりづらくなり、採用計画の材料が少なくなる
  • 人員配置の際にも、メンバーが成長したいポイント(Will)にマッチした配置になっているか考慮しずらくなってきている

つまり、『 誰がどの分野を得意と思っていて、どの分野をこれからも伸ばしていきたいのか』という把握 が開発メンバーの人数が増えてきて難しくなってきたということになります。

この課題を解決するためのトライとして、僕の前職の開発チームでも運用していた星取表をhacomonoにも導入してみようという話になり作成に着手しました。

星取表を作成して、『こんな状態になるといいな』と状態を目指したポイントは下記の通りです。


  1. メンバー各自が『どの分野を得意とし、どの分野を弱点と思っていて、どの分野を今後伸ばしていきたいのか』が明確になる
  2. 定期的に星取表をバックアップ&更新していくことで、スキルの成長の軌跡を追えるようにする
  3. 特定分野について、星取表をみれば誰に聞けばよいかが即時にわかるようになる
  4. 採用計画を立てるときに、どこの弱点を補強すべきかなどの思案材料としても一部利用する
  5. 新規チーム構成や人員配置の際に、星取表を見てながらスキルバランスがとれていて、かつメンバー本人のWillに即した人員配置を行えるようになる

星取表の作り方

作り方はさほど複雑ではありません。『誰が・どの分野を・どれくらい得意』が基本要素なので、スプレッドシートなどで、表をつくればできそうです。(↓はイメージです)

フロントエンド バックエンド インフラ
Aさん
Bさん ・・・

なので、スプレッドシートで早速作ろうと思いましたが、結論を先に述べるとスプレッドシートでの運用はやめました。

理由は主に『アクセス性が(あまり)よろしくなく、形骸化しやすそう』というのが理由でした。
スプレッドシートで運用しますと、フォルダ構成をうまく整理していない限り、他のファイル郡に埋もれてしまい、毎回検索しないと見つけられないと不便さが生じやすいなと思ったからです。

特に致命的な不便さではないのですが、hacomonoではNotionを使っていますので、Notionのデータベースを使ってもうちょっとだけ便利に運用してみようということにしました。

ということでお待たせしました。hacomonoの星取表はこちらです!(ドーン!)
Notionのデータベースに各自スキルマップをしてしていくことで、きれいな見た目に落ち着きました。フィルタや並び替えなどもスプレッドシートと同じくできるので、機能的にも問題なさそうです。
いくつかこだわりポイントもありますので、ピックアップしご紹介したいと思います。

①カテゴリを設けて見やすくしました

どうしてもスキルが多岐に広くわたりがちになるので、ビューを分けてカテゴライズしてみました。カテゴリ分けすることで、強み弱みの把握も捗りそうです。
編集する際はメンバーごとの編集ページが表示されますので、編集もこれまた楽そうです。

②年度項目を設けて、時系列で追えるようにしました

自分の名前でビューをフィルタリングすれば、時系列でスキルの成長推移の把握が楽そうです。(まだ始めたばかりなので、時系列で見れた画像はありません。汗)

③スキルマークに「↑」をセットできるようにしました。

凡例にも書いてありますが、「これからも伸ばしていきたい!!」というスキルには「↑」をつけることで、メンバーがこの力を今後も伸ばしていきたいんだなという事がわかります。

④ スキルの中に「hacomonoプロダクトの仕様」を追加しました。

自分たちのプロダクトをどれくらい知っているのか?ということで、機能のメニュー単位でスキルを用意しました。

既存の仕様について誰に聞くのがよいのかというところで役立ちそうなところと、プロダクトのコードを読んで仕様を理解すれば、かんたんにスキルとしての○が増えていくというところで、取り掛かりやすいところも狙って設定しました。
またこのプロダクト知識が全体的に弱いところを中心にドキュメントを揃えていったりするといったこともできそうです。

改めて星取表を見てみると💡

こうやって集まった星取表を見てみるといろいろな発見がありました。いくつかご紹介します。

DDD・クリーンアーキテクチャはもっと浸透していく余地あり💪

hacomonoはDDD・クリーンアーキテクチャを推進していますが、まだまだ自信を持っている人は少ないようです。ですが、スキルを伸ばしていきたいと思っている人が多数いることがわかります。

これは、いま少人数でやっている勉強会とかは拡大していく余地があるかもしれません。

隠れモバイル開発者がいた!

別に隠しているわけではないと思いますし、僕が知らなかっただけかも知れませんが、モバイル開発スキルを持っているかたが少数ですが、いることがわかりました。

実はまだまだ外部ツールをつかいこなせていない?🤔

外部ツールをどれだけ使いこなせるかという指標ですが、「△」が目立っておりました。
このあたりは開発チーム全体の伸びしろとして捉えられそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?星取表の枠を作成してしまえば、後はメンバーの皆さんに展開するだけとなりますので、意外とさくっと作成できたなといったのが感想です。

お見せした部分は、あえて伸びしろが多い部分を紹介いたしました。こういったところで自分の力を発揮できそう!ということは是非hacomonoの採用ページも覗いてみてください(宣伝)

今後も定期的にスキルにおいて、メンバーの皆さんが個別に振り返られるように定期的にアップデートしていこうと思っております。

また、星取表周りの施策でアップデートがありましたら随時発信していきます。


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