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AIを相棒に!LLMDAYを開催してみた



こんにちは!QA部の塩濱です。
hacomonoではニックネーム文化なのではまちゃんと呼ばれております。
最近息子がつかまり立ちをできるようになり、成長の早さに驚いています。

さて(?)、成長というとAIの成長も凄まじく、
何かイベントに参加してみると事あるごとに「AI」のワードが飛び交うようにもなってきました。
hacomonoでもAI推進室が立ち上がり、ますますAIに対する勢いを感じております。

今回はそんなAIに向き合う時間を作るため、
QAチーム内で約1ヶ月間実験的にLLMDAYを開催した話をします。

開催に向けて、以下の記事にとてもお世話になりましたので添付させていただきます。
PCP LLM Week: How We Become AI-Native | メルカリエンジニアリング
CTOがエンジニアにコーディング禁止というお触れを出した|松本和高 | EXPLAZA


LLMDAYとは?

AIのみを活用する日のことを指しています。
QAチームでは実験的に約1ヶ月間毎週火曜日を対象に実施しました。

また、開催するにあたり基本ルールのようなものも定めました。
例えば、以下のようなものです。

  • 日常業務の中で実践をしてほしいので、LLMDAY用に何か特別なタスクは用意しないこと
  • 手動作業は原則禁止なので、設計資料やコードの修正、軽微な内容であってもLLMを通すこと
  • 緊急対応や締切間近のタスクに関しては例外となること


LLMDAYを開催した目的について

開催前のQAチーム内のAI活用状況というと、活用している人もいれば、していない人もいる、しようとは思っているけど何をどう使えば良いかが分からない人もいるような状態でした。
なので、以下を目的とし、日常業務をどのようにすればAIにやってもらえるのか、何ができて、できないのかなど肌で感じてもらうためLLMDAYを開催しました。

  • AIに対する視座を高めよう
  • 人間が担うべき領域との適切な境界線をチーム全体で発見・共有しよう
  • AI とのコラボレーションスキルの習得しよう
  • 個人の自発的な学習に頼るのではなく、組織として確実に AI/LLM と向き合う機会を作ろう


LLMDAY開催日の様子

火曜日に以下のスレを立てて、簡易的にアウトプットする仕組みを入れました。
今回はアウトプットのハードルをとにかく下げたかったのでSlackに投稿をする形を取りました。

実際に投稿された内容としては、

  • Geminiに今日の予定を聞いてみた
  • Claude Codeにこのプロントで渡してみると実装までうまくしてくれた
  • Github CopilotにPR作ってもらったものをGoogle Geminiにレビューしてもらったらちゃんとした指摘がきて、修正もしてもらえた
  • 登壇資料の壁打ちでGeminiを活用して、全体の構成を固めた
  • 他の人が作成してくれた資料をNotebook LMに読み込ませてみる
  • 要求仕様からNotion AIにテスト対象を洗い出してもらう
  • この操作は得意じゃないらしい。返答がイマイチだった

上記はあくまで一例ですが、自分一人では思いつかなかった活用方法を試されている人もいて、チームでやったからこそ気づけたものもありました。
他の人のプロンプトをあんまり見る機会もなかったので、新鮮にも感じました。

また、LLMADYの終わりに、Geminiに「LLMDAYというものをやり始めたけど1日の締めくくりとして良いメッセージないかな?」と投げかけたところ以下のようなメッセージをくれました。

LLMを単なる「面白いツール」から、日々の業務を効率化し、
創造性を高める「相棒」のような存在へと、皆で育てていきましょう!

Gemini、いいこと言う。

LLMDAYを開催してみての振り返り

約1ヶ月間取り組んでみて、最終日は簡易的ですが振り返りを実施しました。

振り返り内容から一部抜粋:

  • こんな活用方法があった、知見が深まった など
    • ついつい手作業してしまうがこの日はAIを活用しようと踏みとどまれた!
    • AIの積極活用にチャレンジできてたので、結果効率化・省力化につながった
    • プロンプトを育てるという意味を身をもって理解できたように思う
    • みんなの活用方法知るのも面白いし、自分にも活かそうと思う部分もあり刺激になった
    • AIを使用する前提で課題解決について考えられたので発想の幅が広がった
  • こんな課題はあった など
    • やりたいと思ったことはAIでできないことも多かった
    • ツールの使いどころ悩む部分もあった
    • ドキュメント書くのをAI活用あまりできなかった
    • 沼った時の時間消費は大きい
  • 今回の取り組みで活かしたいことが見つかった など
    • 次回は日毎に振り返りのようなものを取り入れたい
      • チェックイン(今日の目標を話す会)
      • チェックアウト(結果どうだった?を話す会)
    • ハドルで画面見せながらワイワイは続けたい
    • DayでなくWeekで徹底活用も良いかも
    • 割とDAY以外もこれAIでできないかな〜と考えることが多くなったので、この考え方は常に持っておきたい

上記で出た振り返りの内容から、この場合はこうすれば解決するかも!などさらに話が広がる場面も見受けられました。
反省点や次回に活かしたい点はありつつも、総じて1回目の取り組みとしては当初の目的を果たせるような結果に近づけたのかなと思います。

最後に

AIの活用については今後もどういった活用ができるのか、楽しみながら模索していきます!
そして、hacomono QAチームではQAエンジニアを積極的に採用しています。
ぜひ気軽にお問い合わせやカジュアル面談を申し込みください。
こんなAI活用をしているよ!などもあれば是非お話し聞かせていただけると嬉しいです。




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