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ファシリテーションとフォロワーシップの話

この記事は hacomono Advent Calendar 2025 の22日目の記事です

こんにちは、こんばんは。
hacomonoでQAをしているpiro(@pirori_Qin)です。
クリスマスが近いので、サンタさん(セルフサービス)に何かお願いしようと欲しいものリストを開いてみたのですが、
充電器、シュレッダー、お徳用の洗濯洗剤…
といった具合で全然ワクワクしなかったので止めました。みなさんの元にはサンタが来ますように。

さて、直近でQAエンジニアのキャリアについての記事を出したのですが、
今回はもう少し、広いテーマでお話ししようと思います。

ファシリテーションとフォロワーシップ

ズバリ、今回のメインテーマは”ファシリテーション”です。
この言葉自体は聞いたことあるし、使っている方も多いかも知れません。
ただ、実はきちんと向き合えている人は少ないテーマなのではないかと私は思っています。
ファシリテーションとは?その目的は?ということに加え、
「フォロワーシップ」「コミュニケーション」といったキーワードと絡めて、
私が今年学んだことについてお話しできればと思います。

目次

  • 「会議」の難しさ
  • “ファシリテーション”ってなに?
  • フォロワーシップを発揮しよう!
  • まとめ

☆こんな人向け

  • 会議が何となくうまくいっていないが、どう改善していいか分からない
  • ファシリテーターを担当する時にどういうことを意識するべきか知りたい
  • ファシリテーターをするのは難しいが、会議の参加者としてその場を良くしたい


「会議」の難しさ

会議の課題、感じたことある?

会議(ミーティング)って難しいな…
と思ったことありませんか?
私は多々あります。私が出会ったものも含めて、
例えばこんな課題があるんじゃないかなと思っています。

  • 会議したけど、特に何も決まらず終わってしまった
  • 結論は出たけど、自分的にはなんかモヤっとしたままだ
  • みんなで議論したかったけど、意見がほとんど出てこなかった
  • たくさん発言する人と、全然発言しない人の温度差が激しい
  • 雰囲気がギスギス・ピリピリしている

開催する立場の人も、参加する立場の人もそれぞれに感じる課題があると思います。
時間という有限で貴重なリソースを、複数人分使って行うのが会議です。
きちんと意味のある時間にできないと、とても勿体無いことになると思います。

何でそうなるんだろう

会議の難しさについてもう少し深掘りしてみましょう。
なぜこんなに会議は難しいのか?分析してみると改善方法が見えてくるかも知れません。
先ほど挙げた課題に対し、私なりに問いを投げてみます。

課題: 何も決まらず終わってしまった
問い:

  • その会議の目的が何か明確になっていたか
  • その目的を、参加者全員がきちんと認識していたか

課題: 自分的にはモヤっとしたまま
問い:

  • 自分の意見・考えがきちんと参加者に伝わっていたか
  • 意見を出しやすい場だったか(形式や雰囲気など)

課題: 参加者から意見がほとんど出てこなかった・発言する人が限られる
問い:

  • 参加人数や参加者のロールは、議論をするために適切だったか
  • 参加者が発言する機会を与えられていたか、またそのような仕組みになっていたか

課題: 雰囲気がギスギス・ピリピリしている
問い:

  • アイスブレイクできているか?
  • 会議に沿った雰囲気を全員で作れているか?


いかがでしょうか。
アンチパターンを知り、分析することで解決すべき具体的な課題が見えてきそうです。
ここから先は様々なアプローチが考えられますが、その1つとして今回は、
ファシリテーションの話をしようと思います。

“ファシリテーション”ってなに?

私がファシリテーションについて考えるきっかけになったのは、
同僚に勧められたこのイベントに参加したことでした。
会社の中で使えるファシリテーションスキルを向上するための研究会 #1

それまでは、ファシリテーター=会議の主催もしくは進行役、
くらいの認識でいましたが、イベントに参加してすぐに、ただそれだけではないことが分かりました。

ファシリテーションの定義

ファシリテーションについて当初の私と同じ認識の方もいらっしゃると思います。
ここでファシリテーションの定義について改めて知っておきましょう。
以下はGeminiに「ファシリテーションの定義」について質問した時の回答です。

ファシリテーションとは、会議やプロジェクトなどの集団活動において、参加者の発言や相互理解を促し、議論をスムーズに進めるための働きかけのことです。単なる「司会進行」とは異なり、中立的な立場から議論のプロセスを管理し、チームの成果が最大化されることを目指します。

主な目的
  • 参加者全員の意見を引き出す: 一部の人だけでなく、全員が主体的に議論に参加できるような場を作ります。
  • 議論の活性化と整理: アイデアが出やすい雰囲気を作り、出た意見を整理して論点を明確にします。
  • 合意形成の促進: 意見の対立を調整し、参加者が納得できる結論(合意形成)へと導きます。
  • 質の高い結論: 時間内に、より創造的で質の高い結論や成果を生み出すことを支援します。

中立的な立場から議論のプロセスを管理し、チームの成果が最大化されることを目指します。
特にこの部分がポイントだと思います。
つまり、単に会議のアジェンダに沿って進行するのではなく、
会議の目的を認識した上で、その時間における議論をマネジメントし、
成果を最大化することこそがファシリテーションである、ということです。

ファシリテーターがやるべきこと

では、前の項で出した課題とも照らし合わせながら、ファシリテーターがやるべき
具体的な行動について考えてみましょう。
会議の課題解決、成果の最大化をするためには何が必要でしょうか?

  1. 会議の目的を理解した上で、それを参加者と共有し、その達成に向け議論の舵取りを行う
    • 全員がきちんと同じ目的に向かって話ができるようにする
    • 今なされている議論の方向性が目的に向かっているか常に確認し、 ズレていれば軌道修正を行う
  2. 意見やアイデアを出しやすい仕組み、雰囲気を作り出す
    • 参加者の特性・状態や場の雰囲気を観察しながら、 場面に合わせてアイスブレイクを行う
    • そもそも参加者同士で議論がしやすいような環境や仕組みを整える 人数や場所、アジェンダや進め方など
  3. 対立を調整し、最終的な合意形成を促進する
    • 異なる意見を取りまとめつつ、時間内に、 参加者の納得度が高く、質の高い結論を生み出す
    • 少数意見を無視してしまわないように、参加者の意見を尊重する


このように1つの会議を成功に導くための要素を紐解いていくと、
会議の前準備、最中、後とファシリテーターの役割は広く、
なおかつ洞察力、コミュニケーション力、アイデア、調整力といった高度なスキルが求められることが分かります。
もうお分かりかと思いますが、ファシリテーションってとても難しいんですよね。
一朝一夕でできるものではない、れっきとした技術なのです。
ただそれで終わっても前には進めないので、もう1つキーワードを持って帰って欲しいです。

フォロワーシップを発揮しよう

フォロワーシップってなに?

この言葉も、聞いたことはある人が多いのではないでしょうか。
簡潔に説明するならば、
「リーダーを補佐し、時には建設的な意見を出し、主体的に組織に貢献すること」
という意味です。
リーダーシップという言葉と対をなす形で使われることが多いですが、
この文脈では、会議の参加者=フォロワーと捉えてください。
つまり会議におけるフォロワーシップとは、
「参加者としてその時間を最大限良いものにするために主体的に動くこと」を指します。

あなたも一因であり一員である

会議というものは1人でやるものではありません。
2人以上が集まって初めて議論が生まれます。
先に話したように、ファシリテーターの役割は非常に重要ですが、
パーフェクトでレジェンドなファシリテーターが1人いれば、どんな会議も大成功!
なんて、そんなわけありませんよね。
参加者全員に責任があるべきで、参加者全員がその会議の目的達成のために動くべきです。
ファシリテーターをフォローする動きを意識的に行うことで、
会議全体をより良いものにしていけるはずです。
参加者としてできることについて、自分が普段心がけていることをいくつか例として書いておきます。こちらも参考になれば幸いです。

  • たくさんリアクションする
    • オフラインなら身振り手振りや相槌、リモートの場合はスタンプやコメントなど
    • 発話しない参加でも「参加してる感」と議論の熱量を可視化できる
  • あえて多数派とは異なる意見を出してみる
    • 自分の意見じゃなくても、議論に火をつけるための意見
  • 他の誰かに話を振ってみる
    • ファシリテーターじゃなくてもパス回し
  • 議事録(その場のメモ)を取る
    • これも立派なフォロワーシップ ファシリテーションしながらメモ取るのは案外大変


まとめ

今回はファシリテーションをテーマにお話してきました。
お伝えしたかったことをまとめます。

  • ファシリテーションとは、
    「会議の舵取り役」として、チームの成果を最大限に引き出すための技術

  • そして、ファシリテーターじゃなくても、
    フォロワーシップを発揮して、会議の時間をよくするための動きをしよう!

    読んだ後すぐに実践できることも書いたつもりなので、是非やってみてください。
    主体性を意識して、全ての会議を意味のあるものにしていきましょう!