はじめに
こんにちは、IoTチームの組み込みソフトウェアエンジニアのとりーです。
何を書こうか迷ったのですが、最近個人的にホットなダッシュボードアプリについて書こうと思います。
ダッシュボードアプリをつくったきっかけ
そもそもダッシュボードを作ろうとなぜ思ったかですが、きっかけはお問い合わせ対応です。
製品がどんどん広まっていくことに比例して、お問い合わせも増えていきました。
その内ソフトウェアエンジニアだけではさばけなくなることを見越して、サポートやフィールドエンジニアなどの非ソフトウェアエンジニアでも使えるダッシュボードを作ることにしました。
どんなモノにしようかな
さて、どんな機能を作ろうか?と考えたのですが、あれもしたいこれもしたいで夢は広がります。
ただわたしは組み込みのソフトウェアエンジニアなのでWebの方はさっぱりです。
夢は広がっても自分で作れる気がしません。
ということで、必要最低限のミニマム構成でつくることにしました。
必要最低限の要素は、
- 指定したIoTデバイスの状況を確認できること
- 環境をセットアップしなくても簡単に使えること
の2点です。
ポイントは、使えるダッシュボード!ではなくて、お試しで使ってFBをもらえるレベルのもの、としました。
次に、なにでつくるかを考えたのですが、
- hacomono社員のほとんどがMacを利用していること
- 私自身がXcodeを使ってiOSアプリを開発した経験があること
の2点からMacアプリをつくることにしました。
アプリの構成は以下のようにし、メンテナンス性を高めました。
- Macアプリ - AWS(API Gateway + Lambda)
※ Macアプリ はAPIを実行して表示するだけにし、実際のコアな部分はAWSのLambdaで実行するようにしました。
IoTチーム内で使ってみた
ダッシュボードアプリ自体は、1週間ちょっとで完成しました。
(通常の業務も並行しておこなっていたので、実際の時間としては2〜3日くらいかなと思います)
アプリはこんな感じです。
赤枠のところにデバイスを特定できる情報を入力してから、各●の右にあるボタンを押下することで、デバイスの情報をみれたりログをMacに保存したりできます。
アプリが完成したら、まずはソフトウェアエンジニアでお試ししました。
それなりに使えると判断できたら次はフィールドエンジニアへとIoTチーム内に共有していきました。
やはり使っていると見えてくることがあり、軽微なものや重要度の高いものは都度修正しました。
その際、Lambdaだけを更新すればOKという内容のものもあり、やはりこの構成にして正解だったなと思います。
作ってみてどうだったか
結論としては作ってよかったと思っています。
よかった点としては2点あります。
- 最小要件でつくったものの、案外一時解析には有用そうであること
- フィールドエンジニアのメンバーで一時解析ができるようになったこと
特に2点目については、問い合わせに対応可能なメンバーに厚みがでたことで、1人あたりの負荷が減るとともに、問い合わせが複数同時にあっても対応しやすくなりました。
おわりに
「ダッシュボード」というには足りないものが多いですが、ダッシュボードへのはじめの一歩としてはよかったのではと感じています。
何かをしようと思うと、あれもこれもと夢が膨らんで「あーーーむりーーー」となることが多いですが、最初から欲張らずに「まずは筋がいいかどうかを確認しよう」とポイントを絞るって大事ですね。
これからも小さくPDCAを回すように心がけて行きたいと思います。
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