hacomono TECH BLOG

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hacomono CTOによる2023年の振り返り

こちらの記事はhacomono Advent Calendar 2023の25日目の記事です

hacomono CTOのまこ(@macococo)です。

子供へのサンタ業を済ませてこの記事を書いています。今年のプレゼントは「マイニンテンドーストア」で買える「えらべるプレゼントセット」にしました。よく考えたらサンタ = ニンテンドーアカウントを持ってるとある人物と気付かれるかもしれませんが触れずに押し通そうと思います。

さて、今年最後のテックブログとして、2023年の hacomono のプロダクト組織を振り返りたいと思います。ちなみに昨年の振り返りはこちらです。

組織の成長

hacomono のプロダクト組織の社員数は2022年末で49名ほど、当時は下の組織図で説明していました。プロダクト開発を行っている4チーム + IoT チームと、それを支えたり協業する各チームという構成です。

現在は以下のような組織図で、社員が80名ほどに増えました 🎉 全体の構成は大きく変わっていませんが、人数増加に合わせて横串組織としての CTO 室の新設、事業軸・ドメイン軸で開発組織を整理するなど、適宜チューニングがされてきています。

この1-2年は特に全体の社員数が非常に増えた年ではありましたが、スタートアップ不況とも言われる現在の市況から、hacomono においても筋肉質な組織運営を目指す方針にシフトしていっています。ただ採用人数を追うのではなくイシュー採用を掲げ、hacomono と求職者の方との will がお互いマッチするかをしっかり見定めて採用に取り組んでいます。

そんな中でもしっかり採用が進められているのは、普段からエンジニア採用にコミットしている人事、Engineering Office、外部発信やアトラクトに全力投球してくれているメンバーのおかげです。特に今年は外部発信に力を入れてくれたおかげで、自社イベントが実施できたり、多少無茶振りした気もしますが…こうしてアドベントカレンダー企画も遂に実施できています。本当に素晴らしい成果だと思います。

さて、hacomono はフルリモート x フルフレックスの会社です。最近は週N回出社にシフトしている会社も多いと思いますが、hacomono はフルリモートを継続するという前提の中で、どう成果を最大化させることができるかに引き続きチャレンジしています。

入社いただく方の居住地もそれぞれなのですが、昨年と同じく日本地図にプロットしてみました。黄色が今年入社、緑が去年入社、灰色が一昨年入社です。

…大都市圏にお住まいの方も既に多いので、あまり大きくは変わってないですね笑

ただ各地域のメンバーは確実に増えていて、年明け1月に行われる全社ミーティングでは、各地域毎に集まっての新年会が企画されるほどにメンバーが増えています。新年会、個人的にも楽しみにしてます🍻

事業の成長

今年はシリーズC調達プレスに合わせて作成した会社紹介資料をベースに事業を説明していましたが、資料のキービジュアルにもある “インフラ” という言葉をよくお伝えしていました。シリーズC調達プレス時点では導入店舗数が3,000店舗ほどでしたが、現在では5,000店舗まで拡大しており、昨年にも増してインフラとしての責務がさらに高まっています。

我々が提供するサービスに何か問題を起こることで、店舗スタッフの方の運用が回らない、エンドユーザーが入会ができない・予約できない・店舗に出入りできないといったクリティカルな問題が起きるリスクを想定する必要があります。昨年の振り返り記事でもインシデントや品質面を課題として挙げていましたが、2023年は大小問わず様々なアクションプランを動かして “品質” に取り組んできた年でした。取り組みの1つとして PSIRT を立ち上げ、品質向上からリスクマネジメントなど幅広いイシューをリードしています。

CTO 室 EM のよこちゃんが PSIRT 含め品質向上に向けてゴリゴリリードしてくれており、LTイベントにてインシデント対応〜ポストモーテムについて発表してくれました。ぜひご覧ください。

まだまだやりきれていないことはたくさんありますが、こういった取り組みを進めることでトップダウンだけでなくボトムアップでも品質に対する意識の向上が高まっており、チームや個人の OKR にも品質に関する目標が入ってくるなど、具体的に行動も変容してきていることを感じています。永遠のテーマとして、来年以降も継続していく取り組んでいきます。

さらなる大きな成長に向けて

hacomono はフィットネス事業を中心に既存プロダクトで一定のトラクションを作れているものの、重要なのは事業の状態が良いうちに非連続な成長につなげる手を打っていくことです。品質・セキュリティなど守りの取り組みも進めつつ、スタートアップとしてランウェイを意識しながらスピード感を持って事業成長を牽引するプロダクトを仕込んでいくことも進めています。

今年も既存機能の改善以外にも、そういった新規開発が複数走っていましたが、そのクオリティコントロールやプロセスに関しては課題があり、まさに今立て直しをしているところです。

MVP (Minimum Viable Product) という言葉がありますが、こと B2B 領域においてはそもそも業務プロセスを回せるレベルのものがベースとして必要となります。ビジネスとしてコミットするためには MVP だけではなく MSP (Minimum Sellable Product) の観点が必要で、そこからさらに期待値を超える体験を加えていく。ただ言われたものを作る、誰かがこれで OK と言われたからやるのではなく、自分たち自身で仮説思考を持って議論できるプロダクト組織を目指し、ロードマップ策定のプロセスから見直しを図っています。

自分たちが作っているものを自分ごと化できるか、作品と思えるかも重要だと考えています。組織がスケールしていくに連れて役割が細分化され、そういった感覚は薄れがちですが、チームにフォーカスして見た時にこういったマインド・熱量を持てている組織・カルチャー作り、ミッションの明文化は自分の責務として捉えています。そして hacomono のプロダクト開発チームが、プロダクト開発のスペシャリストとして客観的にも評価される未来を目指したいと思います。

そんなことをここ最近考えていたら、アセンド CTO の丹羽さんのプロダクトエンジニアの記事が飛び込んできました。プロダクトエンジニアについて素晴らしく言語化された記事でオススメです。強く共感します。

さいごに

今年もお世話になった皆様、本当にありがとうございました!

最近、hacomono は人も体制も揃ってきているという印象を持たれることも増えてきたのですが、まだまだ課題も多いのが現状ですし、恐らく来年も同じようなことを言っていると思います。ただ課題はあるのは当然で、この記事を書くにあたって自分の毎月の振り返りメモを読んでいたのですが、コミットしてきた成果も素晴らしく、率直にメンバーへの感謝の気持ちが改めて強まりました。来年も着実に前に進んでいけるチームだと思っています。

個人的にはちょっと今年は開発の方に時間を使い過ぎてしまったので、年末年始はしっかり休んでインプットの時間に当てたいと思います。

それでは皆様良いお年を!


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