こんにちは、hacomono QA部です。
QA部メンバーが参加したJaSST Tokyo 2024 DAY2のレポートです。
DAY1のレポートも公開済みのため読んでいただけると嬉しいです。
今回も、参加したセッションごとに各メンバーがレポートを書いていく形でお届けします。
DAY2参加の感想まとめ
DAY1と同じく価値についてのセッションが多く、QAだけでなくhacomono全員でセッションと同じようなディスカッションができるといいなと思ったので、次回の開催があればQAメンバー以外の立場の方もJaSSTに連れてきたいです。
今回のJaSSTのセッションが配信されるのであれば、チーム全員で同時視聴会を行うなどで巻き込んでいきたいと思います。
そのほかに、価値といっても何の価値なのか、QAを動詞化しないなど用語に振り回されず、チーム全員で認識が合うように気をつけていきたいと見つめ直す機会になりました。
「価値あるソフトウェア」の”価値”ってなぁに?
約2時間のパネルディスカッションでしたが、ためになる話が多くあっと言う間に過ぎ去ってしまいました。
価値が人や立ち位置によって違ったり(「品質とは誰かにとっての価値である」)、価値にいろんな種類の価値(道徳的価値など普段聞き馴染みがない価値などがあることを知りました)があったりと、日本語では一口に価値ですが英語ではValueとBenefitで分かれていたり、と価値にとことん向き合った時間でした。
参加者の属性はQAEの方が多いようでしたが、バリューストリームの仮説・実装・検証のすべての部分の事例紹介があり、どの立ち位置の方が参加しても議論が膨らみそうだと感じました。
QAが価値を考えすぎて口を出すあまり「うるさい」って言われないように、Whole Teamで価値について向き合っていきたいと思い、改めて自分たちが取り組んでいるテストでは何を検証しているのかを自分の中で整理して言語化してチームに伝えていき、同じ目線になるようにしていきたいです。
テストだけで品質は上がらない?! エセ自己組織化した品質組織からの脱却
エセ自己組織化と役割分担バイアスの話は少し胸が痛くなる部分もありましたが、しっかりと指標を定められていて、計測をした上で仮説を動かしていくという取り組みが素晴らしいと感じるとともに、弊社も実践できるように準備していきたいと強く感じました。
SODA構想の部分であったり、資料を読み込んで理解し、自社の取り組みにも活かしていきたいと思える素晴らしい発表でした。
アウトカム、今一度意識して取り組んでいきたいです。
スタートアップのQA採用戦略
採用を頑張ってやっていこうというフェーズなので、どの話も参考になるものばかりでした。
面接を実施する際の準備についても、しっかりと設計し面接に来ていただいた方の体験が少しでもよくなるように改善したいなと思いましたし、紹介資料なども全社的なものからQAチームの紹介まで幅広く揃えて、候補者の方が知りたい情報を提供できるようにしていきたいなと思いました。
採用は縁とタイミングという話もありましたが、面接という短い時間の中での縁をしっかりと繋げていけるように努めていきたいと改めて感じた発表内容でした。
AIを駆使した自動テストは統合プラットフォームの時代へ
弊社ではE2Eテストの自動化にmablを使用しております。生成AIが言語理解までするようになったことでテストの精度が上がり、より活用できる幅が広がった印象です。
発表の中でも少し話に上がりましたが、モバイルアプリのテスト、弊社でもまずは触ってみたいなと思っています!
(mablers_JPというmablのユーザーが集まっているコミュニティのイベント告知もしていただき、ありがとうございました!)
WebシステムやモバイルアプリにおけるUIからの自動テスト事例3選
E2E自動テストは私達SETが取り組んでいる一つの分野であるため、共感する内容が多かったです。
個人的にもE2E自動テストを立ち上げる際には「とにかく1テストケースが毎日実行されるテスト実行環境を最速でつくる」を意識して少ないテストケースで実行してフィードバックループを回していくことが大切だと考えているため、共感値が高い内容になっていました。
他にも自動テストを継続させるためのポイントをたくさん紹介していただき、hacomonoのE2E自動テストでも改善すべき箇所がまだまだたくさんあるので胸が痛い…と感じながらも再認識することができました。
参加を通してこれから取り組みたいこと
JaSST Tokyo 2024に2日間参加して、いっぱいのインプットを持ち帰ることができたので これを組織に還元していきたいなと考えています。
ひとつはQAチームの役割やミッションを考えることです。
現在はQAファンネルのインプロセスQA・QAコーチの部分への取り組みが少なく、フェーズゲートQAの割合が高いため、私達はどの役割の部分を厚くしたいのか、どのように達成していけばいいのか、ということをQA以外も含めて考えていきたいです。
もう一つは指標を作ることです。
QAでは指標を作成していないため、品質に対してデータに裏打ちされた取り組みがなく、テストを増やすことに集中してしまいがちでした。
まずは簡単な指標を取得して観察するところからはじめていきたいと思います。
指標と同様にソフトウェアのどの部分にリスクが存在しているか、ということも可視化して、リスク管理を支援できるような動きも取り入れていきたいと思います。
オンサイト参加して感じたこと
JaSST Tokyoは魅力的なセッションがたくさんあり、参加を通してたくさんの知識やエネルギーをいただき、開催者の皆さまには感謝を申し上げます。
来年ももちろん参加したく、さらに良い場になることを願って
今回初めてJaSST Tokyo にオンサイト参加して感じた点を述べておきます。
- その場で拍手や挙手などのリアクションすることで参加している感覚を持ち楽しかった
- そのため現地感を味わいたい方はパネルセッションを積極的に選ぶとよいかもしれません
- 会場の椅子が座り心地がよかったので長時間座っても苦痛がなかったです
- メインセッションがある部屋にテーブルがなく、PCや紙でメモが取りづらかった
- Discordでの交流が盛んに感じた反面、現地参加者同士の交流できる場が相対的に少なく感じてしまったので、参加者同士で簡単に交流できる場が懇親会以外にもあると嬉しいです
- 会場で休憩時間に流されるCMの音が大きく会話がしづらかったこともあります
- Discordで開催されているミニセッションがあることに気づきづらく、見逃してしまったので公式サイトに記載いただけると嬉しいです
オフライン参加のhacomono QAメンバーへの謝辞
オンサイトで集中的に参加できるのは、オフライン参加のメンバーが障害対応してくださったり、ヘルプしてくださったおかげです。
本当にありがとうございます!
最後に
JaSST Tokyo 2024 DAY2のQAメンバーによる感想・レポートはいかがでしたでしょうか。
DAY1の感想・レポートは既に公開中のためこちらも読んでいただけると嬉しいです。
techblog.hacomono.jp
JaSST Tokyoの来年の開催も楽しみに待っています!
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