こんな人におすすめの記事です
- 社員数が増えて自分の部署のこと知ってる人が少なくなってきて動きづらいなあ…と思っている人
- エッ!SaaS企業のhacomonoにハードウェアを扱う部署があるの!?と初めて知った人
- ”すごろく”という文字が気になって、たまたまページを開いてしまった人
はじめに
2024年9月30日、ようやく夏の暑さが薄れ、カーディガンが必要になる気候になってきた原宿。
そこにはすごろくに興じる大人たちの姿がありました…
こちらは当部署に所属するメンバー3人で作成した、IoT部まるわかりすごろくです。
このすごろくをプレーするだけで、IoT部の軌跡を辿りどんな職種の人がいて、どんな出来事があったのかを楽しみながら知ることができるようになっています。
今回は、なぜこのすごろくを作るに至ったのか、そしてどのようにして作り上げていったのかをご紹介していきたいと思います。
(具体的な作成方法は割愛しています。作りたい!詳しく知りたい!という方はお問い合わせください。)
お送りするのはIoT部でSCM(Supply chain management)を担当するこんちゃん🐰です。
最近はすっかりワーケーション記事を書く人になっております。あわせてどうぞ。
今年も全員集合イベントが開催されるらしい
「今年も全員集合やります!」とアナウンスがあったのは7月末頃のことでした。
”全員集合”とは、プロダクト部門配下全ての正社員を対象としたオフラインイベントです。
hacomonoはフルリモートという特性上、住んでいる場所は全国散り散りです。
そんな中、年イチくらいオフラインで集まってなんか面白いことやろうぜ!というイベントが開催されるのです。
▼▼▼イベント全体レポートはこちら▼▼▼
hacomonoプロダクトチームの社内イベント「9月だョ!全員集合」を開催しました🎊
今年は以下の3パターンに応募形式で分かれることになりました。
- 新機能提案コンテスト(≒アイディアソン・ハッカソン)
- コミュニティーブース
- ブースを巡りレポート作成
「面倒だしレポートがいいかなぁ」という気持ちと、
「IoT部は社内でもちょっと異質だし、ゲーム感覚で他部署に業務を知ってもらえたらいいかもしれないなぁ〜」という気持ちでゆらっとしていました。
とはいえ、「ひとりじゃちょっとな…」という気持ちもあり、大方レポートに傾いていました。
そんなとき、IoT部のFWエンジニアであるとりーさん🐤から、ブースかレポートを一緒にやらないかと声をかけてもらい、もしブースをやるなら何だろうね?という話になりました。
🐰「ハードウェア作りのシミュレーション的な」
🐤「IoT部の年表*1使ってすごろくとか」
🐰「FW関係なくて草」
などと話も盛り上がり、よっしゃいっちょブース出展やったろかい!という話に(半ばノリで)なり、
会話当日たまたま大阪オフィスに出社していたとりーさんと、これまたたまたま大阪オフィスに出社していた小豆島在住IoT部SREエンジニアのしぐさん🐐も巻き込み、3人で申し込むことになりました。
〜本イベントで結集した愉快な仲間たち〜
🐰 こん 🐰
ノーコードで在庫管理アプリを作ってみたら趣味になった話 - hacomono TECH BLOG
🐤 とりー 🐤
IoTデバイス状況をチェックするダッシュボードアプリをサクっと作ってみた - hacomono TECH BLOG
🐐 しぐ 🐐
「島でヤギを飼いながら、フルリモートで働いてます」SREエンジニア・大西時雨から見たhacomonoとは。 | 株式会社hacomono
ブース出展、何やろう
最終的にはすごろくに決まったわけですが、そこに至るまで色々な案が出されました。
まず、以下の制約条件内で実施可能なレクリエーションでなければいけません。
- 場所:オフィス近くのコミュニティスペース(多目的ホール)での実施
- 時間構成:1枠20min x 3回転が基本
ChatGPTにも相談しながら案出しをしていった中でのボツ案を挙げておきます。
- IoT問い合わせクイズ
- IoT開発フローマップ・企業相関図
- 量産製品の解体&組み立て
- かるた
- 部内トラブルを題材にリアル脱出ゲーム
ブース出展の【自分たちの業務を伝えたい。体験してほしいを叶えるチャンス】という狙い、および制約条件や準備期間などと照らし合わせながら話し合いを行い、すごろくで合意となりました。
約1ヶ月で形にするために
フルリモートである都合上、メンバーは全国散り散り(🐰千葉・🐤大阪・🐐小豆島)です。
基本的にはオンラインでMTGをしながらプロジェクトを進めていくことになります。
オンラインMTGは全部で8回実施しました。
前半は週1、後半は週2ペースで各1〜1.5時間、合計10時間前後を費やしたことになります。
もちろんMTG以外に個人作業時間もあったので、トータルではもっと時間をかけたことになります。
簡単にイベント当日までの流れを記載します。
- 出し物をすごろくに決定
- すごろくルール・構成について検討
- イベントマスの内容考案
- 何度か実際にプレーしてゲームバランスを調整
- データを作成し、外注先に発注
- 受け取り、検品
- 当日設営
オンラインMTGは議事録としてNotionを、イベントマスの内容案を書き出したりゲームバランスを調整するのにはGoogleスプレッドシートを使用しました。
すごろくマップの作成にはフリーのお絵描きソフトを使用し、イベントカードの作成にはオンライン上でデザイン〜発注まで完結するサービスを活用しています。
また、オンラインでデモプレーする際にはGoogleスライドにすごろくマップ画像を貼り付け、その上にSlackアイコンの画像を置いてコマがわりにし、Googleのサイコロを使いました。
(Googleで「サイコロ」と検索すると表示され、オンラインで振れます)
各種オンラインツールを駆使しながらオフラインイベント用ツールを作っていく…と、一見相対する行動をしているように見えますが、実はIoT部では普段のプロダクト開発でやっていることなのです。
そのため、ほとんど抵抗感なくスムーズに進捗できました。
これはフルリモートのhacomono IoT部だからこその強みだと感じます。
また、ある程度メンバー間に信頼関係があるからこそ、「ここは俺がやる!そこは任せた!」戦法が取れたのではないかな、と思うことも多かったです。
いざ当日、出陣!
4人x2グループ並行を3セット、計24人の方に楽しんでいただきました。
事前にオンラインMTG中にリハーサルをしておいた甲斐もあって、タイムマネジメントも上手くいき、早く終わりすぎることもなく枠をオーバーすることもなく完了できました。
一方、想定と異なる結果となったのは【資金】でした。
各チーム3,000万円を持ってゲームスタートとなりますが、最終的に一番資金が多かったグループでも300万円しか残らなかったのです。
我々の事前デモプレーでは平均して1,000万円前後は残るだろう、という想定でしたが、実際にやってみると6グループの平均は200万円弱という結果だったのです。
(それはそれで盛り上がったので結果オーライ感はあるものの)イベントマス内容の最終調整する前の模擬プレー2回程度による想定額だったので、最終版でもう少し多く試行しておくべきだったことは反省点です。
また、一番よく聞かれたことが、イベントマスの内容について「これ実話?」でした。
「ほぼノンフィクションです!」と答えると、
「IoTって…大変だね……」
「ヤベェ」
「本当にこんな事起きてるの!?」
と、やや憐れみの目で見られつつも盛り上がってもらえました。
わたしと肉とすごろくと
ブース体験者はアンケートに回答するのですが、その結果を集計し8つのブース出展チームから以下の3つの賞が選出されました。
- 🔥最も熱かったで賞🔥
- ✏️最も勉強になったで賞📒
- 😄最も楽しめたで賞😄
そして我がチームは今回のイベントで、なんと「🔥最も熱かったで賞🔥」をいただきました!!
賞品はなんと、選べるお肉。
自分はすき焼き用の牛肉を選びました。
すごろく作ったら肉に化けました。
ハッカソンは表彰があると聞いていたのですが、ブース出展でも表彰されるというのは当日知って驚きでした。
なお、スケジュールにはきちんと「良かったブース出展チームへ賞品贈呈」と記載されていたので、完全に自分の見落としです。
説明書はよく読もうね。
ブース体験者向けのアンケートにはコメントを記載する欄が設けてあり、hacomonoのバリューのひとつである「Open & Fairness」に則り、後日全て公開されました。
嬉しいコメントの一部を抜粋してご紹介します。
- 実際にあった事象を元に作られているとのことで、一個一個どんなやりとりがされて解決したのかもっと知りたくなりました。また時間かけてゆっくりやりたいです!
- ものすごい熱量を感じました!過去経験されたことを我が事のように体験できIoTチームを身近に感じました!
- 実際には笑えないこともあったと思いますが、笑いながら大変さを学べました。また自然に交流できたこともあって楽しかったです。
全員集合イベントの後はオフィスに戻り懇親会が開催されましたが、
色々な人から「すごろく凄かったね!」「楽しかった!」と声をかけてもらいました。
また、engineering officeメンバーからは企画力を見込まれ、採用イベントの企画を手伝ってくれないかと打診を受けました。
すごろくを採用イベントに持っていきたい!という話もあったので、今後どこかのイベントで出くわすこともあるかもしれません。
おわりに
総じて、本イベントのブース出展は大成功!と言っていいのではないでしょうか。
他部署に自部署の業務を知ってもらうために一番いいのは一緒に仕事をすることですが、なかなか全員とできるわけでもありません。
今回のイベントは、そういう意味でとても有意義ないい機会になったと思います。
…
……
………普段のプロダクト開発も、これくらいサクサクとトラブルなく進むようにがんばりたいですね!
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*1:有志による年表が存在している