こんにちは、hacomonoのプロダクト開発本部のたつ(X)です。
前回は「hacomonoの機能開発チームのたつです」と自己紹介したのですが、組織も大きくなりまして「部」なんて言葉を使うようになりました。
さて本日のお話は、2024年に入って「プロダクトエンジニア」という役割を社内で定義・言語化しましたのでそのお話をしたいと思います。
以前にもこじこじが「プロダクトエンジニア」について記事を書いてくれています。
本日はその第2弾としてhacomonoの「プロダクトエンジニア」の定義とその誕生の経緯についてお話したいと思います。
と言っても何も新しい役割を定義しましたという話ではなく、今までも社内で活躍してくれていた人の特徴を言語化・再定義したというお話です。
なぜ「プロダクトエンジニア」という言葉を定義したのか?
理由は4つあります。
組織が大きくなるにつれて、プロダクト開発エンジニアの役割に様々な認識を持っている人が増えてきた。
hacomonoもプロダクトを開発するエンジニアだけでも30名ほどに増えてきました(部門全体でいうとその倍以上です)。
メンバーの皆さんは色々なところから色々な経験を積んでhacomonoに集まってきているので、機能開発のシーンだけを切り取ってみても、動き方や役割、認識が少しずつ異なり、「hacomonoとしてのプロダクト開発のあり方」を改めて定義する必要性を感じるようになりました。「フルスタックエンジニア」の募集で候補者の方との認識のズレが生じやすくなっているのではという懸念があった。
昨年までhacomonoでもプロダクト開発のエンジニアの募集枠の職種を「フルスタックエンジニア」としていました。
ただ「フルスタックエンジニア」という言葉は世間一般には「バックエンドもフロントエンドも一定以上のスキルを持って開発できる人」という認識以上に共通化されてはおりません。
募集する側としてはそのほかにも要件があるにもかかわらず、「フルスタックエンジニア」の言葉に引っ張られ、それ以上のことを募集要項の時点で正しくお伝えできない、できていないのでは?という懸念がありました。役割を越境して活躍してくれているメンバーにスポットライトを当てたかった。
hacomonoの社内にはプロダクト開発において、エンジニア領域から越境して動き回って活躍してくれるメンバーの方がたくさんいます。
- PdMと一緒に機能のあり方を考えたり
- デザイナーといっしょにUIUXを追求したり
- QAといっしょにテストのあり方や計画を考えたり
- 最適なタイミングで機能をデリバリーできるようにPJ推進を行ったり
- 基盤チームと連携してアーキテクチャのあり方を考えたり
とまさに「hacomonoのプロダクト開発のあり方」を体現してくれている方たちです。
ではこの人達の肩書は?と言われると「フルスタックエンジニア」とはちょっと違うなという感じでした。(別にフルスタックエンジニアでなくても実践してくれる方はいらっしゃいますし。。。)一方で、このように活躍してくれる方から「自分の将来はどこかに絞らなくてはいけないかと考えるが、どの方面も片手間感があり将来のキャリア形成に不安がある」という声も聞こえていました。
社内で間違いなく活躍してくれてる(hacomonoだけでなく、どの企業でも活躍できる)人達なのに、そのような不安をもつ状態(かくいう僕もその1人)はよろしい状態ではないと考え、そのような方たちも胸を張れるキャリアルートを用意したかったという思いもありました。「プロダクトエンジニア」という言葉の気運が高まってきた。
そんな中、ちょうど去年の12月。アセンド株式会社の丹羽さんが発した「プロダクトエンジニアとは何者か」が反響を呼び、世間に「プロダクトエンジニア」という言葉が一気に広まりました。
ちょうど僕自身もその頃に「プロダクトリードエンジニア」という言葉を知り、この言葉を用いてhacomonoのプロダクト開発エンジニアの役割を再定義すると上手く行きそうな気がしてたなかで、CTOのまこさんやEngineering Officeのりゅーほさんからのよびかけもあり「hacomonoのプロダクトエンジニア」の定義決めを今年の年初からスタートすることができました。(下の画像は社内分報でのつぶやき)
hacomonoにおける「プロダクトエンジニア」とは?
ということでhacomonoの「プロダクトエンジニア」の定義はこちらです(どーん!)
hacomonoのプロダクトエンジニアとは「プロダクトの成長を軸に、オーナーシップを持って追求・越境していくエンジニア」です
(大事なことなので2回書きました笑)
ちょうどこの時期にCTOのまこさんがYAPCでプロダクトエンジニアについて語る機会がありスライドを用意してましたので、僕が説明するよりもそちらのスライドを引用します。
詳細な資料はこちらです。
ちなみに僕も2月に先にご紹介されていただいたアセンド株式会社の丹羽さんといっしょに「プロダクトエンジニア」についてお話させていただく機会をいただけましたので、そちらからも抜粋します。そちらの資料についてはこちらから
まとめ & プロダクトエンジニアを育む施策
いかがでしたでしょうか?スライド&少し長めな記事になってしまいましたが、hacomonoの「プロダクトエンジニア」の一端をご理解いただけたのであれば嬉しいです。
また、「役割を越境して活躍してくれているメンバーにスポットライトを当てたかった」でもお話したように、今のご自身の立ち位置に思い悩んでいる方にとってこの記事が少しでもエールになれば個人的にはとても嬉しく思います。
hacomonoでは「プロダクトエンジニア」を定義しましたが、浸透にいたってはまだこれからです。
最後に浸透と育成を目的に社内で取り組んでいることをちょっとだけ紹介します。それぞれの詳細については、また次のブログのネタとして取っておきます。
プロダクトの開発設計資料のテンプレート
プロダクトの機能設計における重要な観点を乗せて記載できるように、また社内のだれが見ても把握しやすいようにnotionにて構成をテンプレート化しています。
エンジニアはこれを用いて機能設計を書いていき、それをレビューすることで、毎回視点がブレずに設計について議論ができるようにしています。
プロダクトづくりの勉強会
僕が主催で昨年後半から勉強会を実施しています。開催頻度はまだそれほど多くないですが、今迄プロダクト開発での経験やよろこばれる機能の観点を共有することを目的としています。
成果発表会と称した「プロダクトづくりの自慢大会」を定期開催
僕が所属するフィーチャー部では3ヶ月に1回を目安に、その期間で実践した開発内容やアクションを自慢するオフラインMTGを企画しています。各エンジニアが自分の頑張ったことこだわったことを発表することで、チームに新たな視点やナレッジを蓄積していくことが狙いです。
今後も定期的に社外にhacomonoの「プロダクトエンジニア」について発信していきますので、気になる方にはぜひ登壇イベントなども参加してください^^
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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