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フィットネスクラブやスクールなどの顧客管理・予約・決済を行う、業界特化型SaaS「hacomono」を提供する会社のテックブログです!

アーキテクチャConference 2025に登壇しました

この記事は hacomono Advent Calendar 2025 の14日目の記事です。

こんにちは、hacomonoプラットフォームエンジニアのおりちゃんです。
先日アーキテクチャConference 2025に登壇しました。
さらに多くの人にカンファレンスでの登壇に興味を持ってもらおうと思い、登壇までの流れをブログ記事にしました。

本記事でわかること

  • 登壇までの流れ
  • 資料を作る上で注意すること
  • 登壇を通して得られるもの

アーキテクチャConferenceとは?

アーキテクチャConferenceはファインディ株式会社が主催する、アーキテクチャをテーマとしたカンファレンスです。
プロダクトやチームの性質により正解が異なるアーキテクチャについてお互いのリアルな知見を共有する場を目指して開催されています。
そのため登壇内容や参加者の興味も「サービスでのリアルな悩み事とその解決戦略」に寄せられている印象でした。

登壇内容について

私は「クラスタ統合リアーキテクチャ全貌 1,000万ユーザのウェルネスSaaSを再設計」というテーマでお話させていただきました。
Speaker Deckに資料を公開していますので、詳しくはそちらをご覧ください!

hacomonoはフィットネスクラブや運動スクールなどの運動施設に会員管理、予約管理、決済、入退館管理等をオンラインで完結できるSaaSを提供しています。
「ウェルネス産業を、新次元へ」をミッションとして様々な施設に利用していただいており、現在では10,000店舗、1,000万ユーザを超える規模に成長しました。
セッションではサービス規模の拡大に伴うアーキテクチャの変遷についてお話しました。

登壇まで

社内プロポーザル

hacomonoはアーキテクチャConference 2025のシルバースポンサーとして協賛しているため、登壇枠1つと会場でのブース出展枠をいただいています。
社内でもいくつか候補があったため、社内プロポーザルという形でテーマを絞り込みました。

結果として自分のプロポーザルになりましたが、他の方からのプロポーザルはいずれも他のカンファレンスにて登壇されており、どれも本当に素晴らしい内容でした。

登壇内容の方針すり合わせ

次にファインディスタッフの方と打ち合わせの場をいただき、タイトルと発表内容についてのすり合わせを行いました。
聴講者の関心の動向、伝わりやすいタイトルや興味を惹きやすいタイトルなど様々なアドバイスをいただけてとても助かりました。
ちなみに最初の案は「アーキテクチャ刷新に向けたProxySQLによる透過的なDBルーティングの実装」で、学会論文を思い出すようなタイトルでした。
発表内容の方向性も含めてより多くの方に興味を持っていただけるよう何度も調整を重ね、加えてこのタイミングでホームページの著者紹介や登壇内容の紹介も決めていました。

資料準備

発表本番に備えてスライド資料の作成を行いました。
質疑応答の時間がなく発表時間の30分いっぱい話せる状態でしたので、資料の作り込みが大変でしたが、せっかく聴講しに来てくださる方がいるからには、持って帰ってもらえるものを最大限にしたいという思いで資料作成に励みました。
また私が入社する前のアーキテクチャも発表内容に含まれていたため、当時を知るメンバーに資料のレビューをお願いしたり、登壇練習をしてフィードバックをもらったりなど、チームを巻き込んでの準備を行なっていました。
資料作成にあたり特に気をつけたポイントは以下の3点です。

  • スクリプトを作りこむ
  • 背景知識を作り込む
  • ストーリーを作り込む
スクリプトを作り込む

過去の登壇ではアドリブ気味に話すことが多かったのですが、30分も時間があると細かい言い換えや間のばらつきが発表時間の誤差として大きく出てしまうようになりました。
そこで少々不恰好ですが、登壇時にはスクリプトを読むことに徹底し発表時間が安定するように努め、何度か流して25-29分程度に収まるように調整しました。
当日は27分少々で発表を終えられたので、枠をはみ出すこともなく、枠を最大限に活用することができたのでよかったです。

背景知識を作り込む

アーキテクチャConferenceの登壇を見に来られる方なので、アーキテクチャに関する知識は持っているだろう…でも説明を省きすぎると途中で話を理解できない人が増えるかもしれない…そういった悩みは資料作成する上で必ず当たる悩みです。
背景知識の解説を盛り込むか否かの基準として「その知識抜きで意思決定に納得がいくか否か」を基準にしました。
例えば今回の場合はマルチテナントの概念やAWSサービスの詳細についてはほとんど触れていません。
キリがないというのもありますが、マルチテナントという概念は初期から現在のアーキテクチャまで前提条件として変わっておらず、アーキテクチャ設計を左右するものではないからです。
一方でサイロモデルとプールモデルの違いや、細かい技術要素としてProxySQLとVPC Endpointについては詳細に説明をしています。
そのおかげか、Ask The Speakerで来ていただいた方が5名ほどいましたが、話が理解できなかったという理由で質問に来てくださった方はいませんでした。

ストーリーを作り込む

アーキテクチャConferenceで聴講者が期待しているのは「生きたアーキテクチャのノウハウ」です。
そこには歴史があり、課題があり、意思決定があります。
今を切り取るのではなく、その流れを余すことなく伝えることで、聴講者からの共感を得られると考えていました。
また今回話したマルチテナント構成の、規模が大きくなるとコスト問題やノイジーネイバー問題が発生するという課題はかなりのサービスが経験することだと思っていたので、共感という面は結構意識していました。

登壇当日

会場の雰囲気

いよいよ当日を迎えました。
hacomonoはフルリモートワークを採用しており、地方に住むエンジニアが多いです。
私も徳島に住んでいるので、飛行機で前日入りしていました。

会場は羽田空港第3ターミナルビル直結の羽田エアポートガーデンにあり、アクセス良好でした。

hacomonoはブースも出しており、2026年リリース予定のFitFitsも展示していました。
同じプラットフォームチームのメンバーも応援に来てくださり、非常に心強かったです。

他にも各社のアーキテクチャ展示など1日中楽しめるコンテンツが目白押しでした。

登壇

実はコロナ禍以降オフラインでの登壇は初めてで、大きい会場だったので非常に緊張しましたが、なんとか全力を出し切りました。

Ask The Speaker

アーキテクチャConferenceでは発表時間内の質疑応答がない代わりに、発表後ブースにて登壇者が質問を受け付けるAsk The Speakerの時間が設けられています。
「来てくれるかな…」とドキドキしましたが、なんと5人もの方に来ていただきました。
結構話し込んでしまったので一息ついた頃にはもうお昼時をすぎているぐらいでした。
自分の登壇に対して反響をもらえたことや、社外の方と課題について真摯に議論できたことは登壇者冥利に尽きます。
また卒業以来会えていなかった学生時代の友人が登壇を聞きつけてブースまで会いに来てくれたというサプライズもあり、とても嬉しかったです。

懇親会

懇親会では登壇者やファインディスタッフの方を交え、自由なコミュニケーションをとることができました。
業界や規模感を問わず様々な方とお話をしていく中で、どの組織も規模拡大の歴史の中で似た課題に直面し、共感することが多いなと感じました。

まとめ

コロナ禍以降初のオフライン登壇でとても緊張していましたが、なんとか最後まで走り切り、良い反響ももらえました。
登壇を通して以下のようなメリットを感じました。

  • 「やりたいです」と手を挙げる段階では緊張したが、やってみるとなんとかなる
  • 聴講者に何を伝えたいかを意識して資料を作ることで、プロジェクトの背景や目的を再整理できる
  • 社外の人と双方向的なコミュニケーションをとることで、新しい気づきを得ることができる
  • ブースや登壇を通じてhacomonoのプロダクトや技術的取り組みを発信し、興味を持ってもらえる機会を増やせる


また今回の登壇は自分一人の力ではなく、イベントの準備をしてくださったファインディスタッフの方々、登壇枠の確保とブースの準備をしてくださったhacomono技術広報の方々、資料のレビューや練習を一緒にしていただいたhacomonoプラットフォームチームの方々のご支援の上に成り立っています。
本当に感謝しても仕切れません。

本記事が「自分も登壇してみたい」「もっと情報発信したい」と思ってもらえる契機になったら嬉しいです。

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hacomonoではカンファレンスなどでの積極的な情報発信を推奨しています。
またプラットフォームグループとして今回登壇した内容に続くリアーキテクトプロジェクトも進行しており、共にプロダクトを前に進める仲間を募集しています!
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