hacomono TECH BLOG

フィットネスクラブやスクールなどの顧客管理・予約・決済を行う、業界特化型SaaS「hacomono」を提供する会社のテックブログです!

健康大国に向かって



はじめまして。hacomono 運用保守部のきむ兄です。
入社して2年7ヶ月が経って、初めてお客様の店舗に機器の交換に伺う機会をいただき、訪問をした時の話をさせてください。
私が訪れたスポーツジムでの光景は、まさに日本の健康革命の始まりを象徴しているといっていい出来事でした。

フィットネス業界は今、大きな変革期を迎えています。
コロナ禍で相当落ち込んで、回復しつつあるものの、まだ9割程度とも(2023年の情報)。
その中で、特に地方では高齢者の方々の健康意識が高まり、フィットネスクラブへの期待が日増しに大きくなっています。現在利用している人の割合をみると、60代女性:21%、20代男性:19%、30代女性:15%という状況です。
世界に目を向けて、2023年末時点のフィットネス参加率を比べると、米国:23.7%, 英国:15.9%, ドイツ:13.4%など欧米諸国が軒並み10~20%台であるのに対し、日本は推計4~5%前後(やっぱ少ないなー)。

その中で私たちhacomonoはテクノロジーを活用しながら、人々の健康づくりをサポートするべく、フィットネス店舗のスタッフの皆さまが接客に専念できる環境を整え、会員様一人一人に寄り添ったサービスを提供することで、地域の健康づくりの拠点をどんどん増やしていただきたいという思いで社員一丸となって活動しています。

私の認識が間違っていたかもしれません。

恥ずかしながら、大いなる勘違いというか、認識が間違っていました。
60代、70代の方々が熱心に機器の使い方を学び、自分の健康を真剣に考える姿。そこには、テクノロジーと人の温かみが見事に調和した、新しい時代のフィットネスクラブの姿がありました。

私が伺ったのは、福岡の某所。街からは少し離れた、普通に建物より土が見えるほうが全然多い街。日曜日。プレオープンの2日目で、建物は新築そのものです。
しっかりと広く、ガッシリとした大型の機器が複数台ずつ、8,9種類。それぞれいい感じの間隔を空いてて、隣でトレーニングしている人のことがあまり気にならない感じです。
ましてや、スタッフが日中決まった時間に常駐しているとのことです。これは、やり慣れない人には安心この上ないはずです。

伺うと、既にお客様が何組かいらしていて、スタッフ2人で応対に忙しいというご様子でした。
さっそく、機器の交換のために、必要なものをお借りして作業を開始します。
1人は新規オープンのためにヘルプで来ているそうです。
作業を開始して30分程の間に、見学や体験のための訪れたお客様が、3組程。
その3組全てが、齢70代と思しき方々。女性3人が2組と夫婦が1組。
皆さん、どなたもが機器の使い方を熱心に聞き、質問をたくさんしていました。
運動したいという意識はあるものの、おそらくやり慣れていないどころか見慣れてもいない機器を眼の前に、自分にもできるのか心配なのでしょう。
お客様は次々入れ替わり、スタッフの方々はテキパキとしつつバタバタせず、丁寧に丁寧にお客様対応をされます。

特に印象に残っている方がいる。男性。やはり、70歳前後というところ。シュッとしています。

「機械の使い方は、頑張れば覚えられるけど、何やればいいかは教えてくれるのかい?よくわからないし、適当にやって鍛えなくて良い筋肉一生懸命鍛えてもしょうがないからさ。」
「いろいろやり方があるみたいだし、機械使って鍛えるのは面白そうだし、でも、なにやればいいか。正しい運動ができなかったら、意味ないよね。」

と。大体そんな感じのことを熱心にスタッフに話す。それも、何度も何度も。
大事なことは、大事なだけ繰り返す法則です
たしかに。無駄な筋トレはしたくない気持ちはよくわかります。逆に大事なところを痛めやしないか心配になるでしょう。必要な運動をして、いつまでも健康でいたいだけです。マッチョになりたいわけじゃない。そういう思いが溢れています。

そんな会話から始まった、施設見学はたっぷり30分以上。
途中、離れてしまったのでどんな話をされていたかはわからないもののグルっと回って近づいて、帰る間際も先程と同じようなことを仰っていて思いの程が伝わります。

健康年齢という言葉を聞くようになって久しいけど、思っている以上に健康年齢を若く保ちたいと考えている人がたくさんいる。そして、目新しい建屋のスポーツジムがちょっと浮いてる感じがしないでもないような地方のおじいちゃんおばあちゃんにちゃんと浸透していて、行動に移している人がたくさんいました。
通りに出て周りをぐるっと見渡せば、人口が多い地域ではないことはすぐに分かる。トータルどれぐらいの割合の人が来てくれたのか。それだけ本気で考えている人が確実にいるということです。

みんながみんなずっと健康で長生きしたいと願っている。

途中、何度かスタッフの方に相談事があり、お客様応対の切れ間を待つけどなかなか私にはチャンスが回ってきません。でも、これだけお客様が訪れるのは我々にとってもありがたいことなので、いくらでも待てます。
最終的に作業が終わって引き上げたのは、開始してから3時間半程。作業の正味は1時間もなかった程度です。
引き上げるまで、見学・入会説明に訪れたお客様は、10組はゆうに超え20組いかないくらいでした。7割が60~70代くらいの方々という感じです。

ほんのちょっと、この店舗様のことを調べてみました。
大分県を中心に全国に展開。多分、この店舗で51店舗目です。
実際私が訪れた、店舗は常駐スタッフは1人。日祝日と店休日以外週5日。
hacomonoは独自の入退館機能を提供していて、QRコードをかざしてプランの状況に合わせて入館の制御ができるようになっていて、それをご利用くださっています。さらに、同じくQRでコードで利用管理ができる水素水サーバ管理機能もご利用いただいています。なお、予約管理(hacomonoで提供している機能だけど)が必要な設備はこの店舗にはありませんでした。
会費は一番高くて月額5000円でお釣りがくる。シルバー向けやAMコースなら約3000円を切る。スタッフが常駐していて、この設備(シャワーや更衣室もある!)で、この価格は安い気がします。
さらに、FCを出すのに他社と比べて安く始められ、収益性も抜群。と、説明されているサイトを発見しました。
スタッフ常駐で24h営業の店舗を、地方に低予算で出せる。しかもワンオペです。
なるほど。

そんな熱い思いをもっている方々を、スタッフがあんなに熱心に対応できるのは、hacomonoが接客に集中できる環境をつくれているということ。契約管理、会費の回収、プランに応じた入退館、水素水利用、顧客情報管理など店舗の運営に必要な機能(もっとある)が役に立っているはずです。
そして、この会社が、51店舗目を出したのは、hacomonoが他店でも顧客に十分なサービスを提供できる環境を作れているなによりの証拠です。

それを、目の当たりにできた体験は、私には貴重でした。

世界はおろか全国的にみてもあまり大きくない話かもしれない。でもhacomonoは、地方の小さな町で健康でいたいと思ってウズウズしている方々に、そういう場を提供できる手助けが確実にできている。こういう小さなことをコツコツ積み上げるられることはとても重要だと感じます。いわゆる底上げです。

フィットネスクラブ利用率アップの未来は、自分たちの手でひらいていこう。日本を、世界に誇れる健康大国へ!


実現する日は、思っているより早いのかもしれません。



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