こんにちは、Engineering Officeアシスタントのちいです。
今回は開発LT会でのIoT部のしゅほりんの発表、「IoT関連のお問い合わせをChatGPTで打破したい!」をご紹介します。
補足:開発LT会とは
開発に関わる全18チームの毎月の成果や取り組みを発表する【開発LT会】を、毎月開催しています。 フルリモートでも心理的安全性を高めるため、組織コミュニケーションや懇親会も兼ねて、ビアバッシュ形式でワイワイ行っています。
また入社予定の方や[応募前だけどhacomonoに興味がある…]といった方、選考中の方にも参加して頂いています。
さて、IoTチームでは日々IoT周りの開発を行っておりますが、お客様からいただいた技術的なお問い合わせにも多数対応しております。
たとえばお客様から「QR入退館機能が突然使えなくなってしまった」などのお問い合わせをいただくことがあります。
もちろん製品不具合の場合もありますが、
実は扉の建て付けの問題だった、ブレーカーが落ちていた、ケーブルが抜けていた、、、なんてこともあったりします。
また、今回の検証を考えるきっかけにもなったのですが、情報量のかなり少ないお問い合わせをいただくこともよくあります。
そんな時でもトラブルの要因を早急に突き止めたい…
そこでカギとなるのが、「お客様にいただいた情報から現場の詳細情報を読み解く力」
読み解く力、といえば…………?
……………..ChatGPT!
そうだ、ChatGPTにチャットボットとしてお問い合わせに答えてもらおう!
そこで、「IoTへのお問い合わせ、ChatGPTが答えられる説」を検証することにしました。
検証結果
早速ですが、以下の結果となりました。
- ChatGPTで簡単なお問い合わせ用のチャットボットは作れる
- ただし、情報量の少ないお問い合わせ内容の場合は厳しい
検証までの道のり
チャットボットを作成するにあたり、何といっても最大の課題はtrainデータの作成です。
過去のお問い合わせ内容のボリュームもかなりあり、自分で作成するとかなり時間がかかるため、trainデータの作成からChatGPTに任せることにしました。
作成方法としては、Slackに溜まった大量のお問い合わせ内容をChatGPTに入力し、ChatGPTにtrainデータを作成してもらう、という手法で作成しました。(もちろん、お客様に関する情報が入っているものについては除いています)
こちらが実際にChatGPTに依頼した内容になります。
早速↑を実行!
…ん?ChatGPTのtrainデータとして出てきたcompletionの中に、不思議なものが。
ChatGPTに渡したお問い合わせと回答を確認したところ、ウィズカスタマーな施工管理の方々はお問い合わせをいただくとすぐに電話で対応することが多く、その際の対応がtrainデータに反映されていた様でした。
そのため今度は施工管理以外のメンバーに重み付けをし、再度実行しました。
すると、また何かtrainデータのcompletionに不思議なものが…
今度はお問い合わせチケットのクローズに関するやり取りを認識されてしまいました。
次は、チケットのクローズに関するものはtrainデータに含まない様追記しました。
三度目の正直でやっとtrainデータが使えそうなものになったため、
実際にチャットボットとして使ってみたところかなり良さそうなoutputを返してくれる様になりました。
しかし、本来の目的の様により情報量の少ないお問い合わせ内容をインプットしたところ尽く担当者への確認を促されたため、活用への道のりはまだ長そうです。
おまけ
ChatGPTを初めてまともに使用したところ遅いなと感じたのでChatGPTへのインプットを自力で英語に翻訳してみたところ、実行時間は半減、コストは1/4という結果になりました。
これからの時代、日本語なだけでコストがかかってしまうんですね。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
開発LT会では、今回ご紹介した内容の様にAIを活用したLTの発表なども活発に行われています。
今後もまた機会があれば、LT会の発表をご紹介させていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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